演奏会が終わったばかりだというのに、飽きもせずマーラーの交響曲の全集を購入。仕事場に置いておく手頃なセットがないかと思っていたら、また例のBrilliantから11枚組4000円という破格なのが出ていたので(ずいぶん前から目にしてはいたが、まがい物くさいと思って放置していた)、割引券を期限までに使うためにもと購入。演奏はいろいろな音源で、次のとおりの混成セットだ。

曲目指揮演奏録音年
1番ユーリ・シモノフロイヤル・フィルハーモニーo.1994
2番ハンス・フォンクハーグ・レジデンティo.;マリア・オラン(sop);ヤード・ファン・ネス(con)1986
3番ヤッシャ・ホーレンシュタインロンドンso.;ノーマ・プロクター(con);アンブジアン・シンガーズ;ワンズワース学校少年合唱団1970
4番ハルトムート・ヘンヒェンオランダ・フィルハーモニーo.;アレクサンドラ・コーク(sop)1991
5番ヴァーツラフ・ノイマンライプチヒ・ゲヴァントハウスo.1965-06
6番ハルトムート・ヘンヒェンオランダ・フィルハーモニーo.1989
7番クルト・マズアライプチヒ・ゲヴァントハウスo.1982
8番ネーメ・ヤルヴィエーテボリo.;エーテボリ歌劇場o.+合唱団;王立ストックホルム・フィルハーモニー合唱団ほか1994(ライブ)
9番ヴァーツラフ・ノイマンライプチヒ・ゲヴァントハウスo.1968

それほど期待していなかったにもかかわらず、なかなかの秀演揃いでちょっとびっくり。ノイマンの9番は実に誠実な感じで、オーケストラもしっかり演奏しており、豊かな響きでゲヴァントハウの音色が良く捉えられていて録音の古さを感じさせない。8番も、大仰に過ぎず推進力がある。3番は少し地味な印象もあるが、力任せにならずによく歌われた演奏だ(実は名盤の誉れが高い録音らしい)。6番も、なかなかいい味だと思う。「花の章」はヘンヒェンの演奏で4番とのカプリング。10番や大地の歌は収録されていない。

マーラーといえば、4月にはテンシュテット+LPOの全集も買っていたのだった。こちらは、エネルギッシュというか荒っぽいというか、なかなか熱い演奏で面白く聴いた。それでも、3番の1楽章のベースは、きちんと揃って音がはっきり聞こえるんだよな(ホーレンシュタインの3番は全然揃ってない)。こっちはEMIだけれども、やはり特価なら5~6000円で手にはいる。911の翌日に演奏したのがどうしたとか言ってる変に重々しい6番が3500円もすることと比べると、絶句するな。

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