今日のFMでは、今年のシュヴェツィンゲン音楽祭からルビン四重奏団(Rubin Quartet)というカルテットの演奏会(2003-06-08)を放送していた。これは1992年に結成されたオランダのグループで、全員女性というちょっと珍しいメンバー構成。ルビンという名称は、リーダーの名前やゆかりの地名/作曲家名などからとったものではなく、ドイツ語でルビーを意味するということらしい。
The quartet then chooses to be named after the ruby stone, which characteristically opens hearts and gives unlimited life -force and energy. This proves a promising venture, as after only one year, the quartet receives first prize at the 4th international string quartet competition in Bubenreuth, Germany.
この日のプログラムはハイドンの「日の出」(Op.76-4)、ドビュッシーのト短調、バルトークの6番という組み合わせ。スピーカーから流れるハイドンを何となく聴いていたら、なかなか艶やかな音色で溌剌としていたので、途中から録音したという次第だ。改めて聴き直してみると、ハイドンも悪くないが、それ以上にドビュッシーは生き生きとして色彩感に満ちていたし、バルトークも確実かつ奥行きのある演奏で、かなり実力があることをうかがわせる(先日のベルチャ・カルテットのほうがより明晰でクールな感じもするが、シュヴェツィンゲン宮殿の「狩の間」の響きのせいもあるだろう)。
「20世紀の弦楽四重奏」と題したデビューCDでバルトーク、ショスタコ、グバイドゥリーナ、ストラヴィンスキーを取り上げたり、J.C.Feldhandlerという作曲家に委嘱した曲を録音したり、アンコールにウェーベルンを演奏したりと、現代物が得意と見受けられる。その一方で、音楽祭でも取り上げていたハイドンのほか、モーツァルト、ベートーベン、シューベルトなど古典・ロマン派もレパートリーには含まれているようなので、これらもどこかで聴いてみたいものだ。