エルガー(a.k.a.)の交響曲

英国の交響曲の父とでもいうべきエルガーを語るには、やはりNobilmenteという言葉が欠かせません。ノリントンが「poetic」と呼んだ、気品溢れる作品です。

交響曲一覧

エルガーは1890年代後半にゴードン将軍をテーマにした交響曲を考えたり、1903年頃には変ホ長調の交響曲の構想を示唆したりしていますが、結局それらは実を結びません。第1交響曲のモチーフ主題が姿を現したのは、妻アリスが日記に「偉大な、美しい調べを弾いているのを聴いた」と書いた1907年6月ごろ、彼が50歳の誕生日を迎えてからのことでした。第1交響曲は喝采を持って迎えられ、約1年間で100回に及ぶ演奏が行われたといわれます。

#調作品番号作曲時期楽章PiFlObEhEclClBclFgCfgHrTpTbTubHp備考
1Asop.551907/084(1)321212143312
2Esop.631909/114(1)3211212143312

エルガーは1932年にBBCから第3交響曲の委嘱を受けますが、スケッチを残して1934年に死去。これをアンソニー・ペインが補完し、1998年に“完成版”が初演されました。

#調作品番号作曲時期楽章PiFlObEhEclClBclFgCfgHrTpTbTubHp備考
3cop.881932(未完)4(1)321212143312

参照文献

※入力ミスなどによる誤りが含まれる可能性があります。年月(日)はISO-8601スタイルで、1806-10は1806年10月を、1806/10は1806~1810年を示します。