NDLSHをRDF/SKOSで記述すると
- NDLの書誌をRDFで記述し、関連付けられる
  
dc:subjectの目的語を、文字列キーワードではなくURIとして、グラフを併合できる- RDFで表現したNDLSHにはSKOSの
skos:broader,skos:relatedなどが含まれるので、関連書籍に結びつく 
- しかしこれらは、従来のOPACでもできていたことでは?
 
 - 件名標目表をウェブ化できる
  
- NDLSHの件名がURIを持つことによって、外部からも主題記述に利用できる
 - 主題件名がウェブ上でリンク可能な名前になる=ウェブ化する
 - 日本語による「リンクするデータ」のハブとなりうる
 
 
ウェブ文書のタグ/主題としてのNDLSH
- マイクロフォーマットによるタグ記述
  
- リンクの
rel属性値を"tag"としてタグ表すrel-tagマイクロフォーマット - URIパス構成部の最後(
/の後)をタグとみなす(ローカル名がID番号では機能しない)。その前の部分が異なっても(ドメイン、スキームを問わず)、タグとしては同じ <a
rel="tag"href="http://www.kanzaki.com/ns/ndlsh/">セマンティックウェブ
 - リンクの
 - RDFaによる主題記述
  
- XHTMLの属性を用いてRDFグラフを埋め込む仕様
 - XHTML+RDFa 1.0が2008年10月にW3C勧告
 <a xmlns:dct="http://purl.org/dc/terms/"
rel="dct:subject"href="http://www.kanzaki.com/ns/ndlsh/セマンティックウェブ">
 - しかし…
  
- 新しい話題のタグ/主題を件名標目表を利用して記述するのは難しい
 - 統制語を正しく使うのは難しい(「セマンティック
・ウェブ」では×) 
 
ユーザタグをNDLSHに結びつける
- 個別ユーザのタグURIを、SKOSを用いてNDLSHに結びつける
  
- Operaブラウザについての記事なら、ユーザタグ「
opera」をNDLSHの「Webブラウザ」に結びつける - 関係としては、
skos:broadMatchが利用できる <!-- 名前空間は上位要素で宣言済みとする --> <a
rel="dct:subject"href="http://delicious.com/danbri/opera"> <spanrel="skos:broadMatch"resource="http://www.kanzaki.com/ns/ndlsh/Webブラウザ"> Opera </span> </a>- 音楽の「opera」なら
skos:closeMatchでNDLSHの「歌劇」結びつけ、多義語の区別もできる 
 - Operaブラウザについての記事なら、ユーザタグ「
 
タグ一覧ページの利用
- タグ記述に毎回SKOSを書くのは不便
  
- 毎回SKOSを含めた記述をしていては煩雑
 - すでに記述した関係の変更が困難(NDLSHに新語が追加されたときなど)
 
 - ユーザのタグ一覧ページなどで関係をまとめて記述する
  
- タグ一覧やジャンル一覧ページを用意する設定が多いので、ここで関連付けを集中管理する
 <h2>タグ一覧</h2> <ul> <li><a href="http://example.org/article/?cat=opera"> <spanrel="skos:broadMatch"resource="http://www.kanzaki.com/ns/ndlsh/歌劇">opera</span> </a></li> ...- この例では、ユーザタグURIはCMSなどの「カテゴリリンク」に相当
 
- 個別ページのタグはユーザタグURIのみで十分(グラフは併合できる)
 <a
rel="dct:subject"href="http://example.org/article/?cat=opera">Opera</a>
 
ユーザタグ登録ポータル
- PORTAのユーザタグとNDLSH
  
- PORTAのパーソナライズページではユーザがタグを与えることができる
 - 検索語について、該当する場合は統制語や類似語が表示される
 
- 一歩進めて、PORTAパーソナルタグに恒久URIを与え、統制語との関連付けをユーザが選択・登録できるようにすれば、ユーザタグ→NDLSHの連動が自然に実現できる
 - ユーザはPORTAのパーソナルタグURIを直接主題URIとして記述できる
 <a
rel="dct:subject"href="http://porta.ndl.go.jp/tag/masaka/デジタル図書館">デジタル図書館</a>
 
参照先
- 参照したリソース
  
- 国立国会図書館件名標目RDF表現の実験
<http://www.kanzaki.com/ns/ndlsh> - SKOS Simple Knowledge Organization System Reference, by Alistair Miles and Sean Bechhofer(ed.), , W3C Working Draft
<http://www.w3.org/TR/skos-reference/> - 国立国会図書館件名標目表(NDLSH)
<http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/ndl_ndlsh.html> - rel="tag", , Microformats Wiki Draft Specification
<http://microformats.org/wiki/rel-tag> - RDFa in XHTML: Syntax and Processing, by Ben Adida et al.(ed.), , W3C Recommendation
<http://www.w3.org/TR/rdfa-syntax/> - PORTA(国立国会図書館デジタルアーカイブポータル)
<http://porta.ndl.go.jp/> 
 - 国立国会図書館件名標目RDF表現の実験
 


